東京工業大学
CBEC (Cross Border Entrepernerur Cultivating)
チーム志向越境型アントレプレナー育成プログラム
新しい企業経営の地平
スマホのブランドを一つ上げるとしたらiPhoneをあげる人が多いでしょう。
なぜiPhoneがこれほど広く世界で受け入れられているのでしょうか。大きな理由の一つは、経営と技術に加えて新たに芸術の領域が融合してできた製品だからです。
これまでの企業経営において、事業を成長させるためには、技術力をいかに高めるかが重要であると説かれてきました。事業成長やイノベーションにおいて「技術」が注目され、いわゆる経営と技術の融合が論じられてきたのは皆さんご存知の通りです。
しかし今やモノづくりの世界においても「モノ中心ではなくユーザーである人間を中心に考える」という経営におけるデザイン思考が広がっています。ここでいうデザインとは、いわゆる「外観の見た目」だけではなく、使いやすさ・心地よさなど、より人間の感情や直観にも働きかける綜合的なものとして捉えるべきものです。
では、なぜ、デザイン思考が広がっているのでしょうか。
たとえば音楽を聴く際にもレコード(アナログ)がCD(デジタル)になり、CDやMDなど大型のメディアに保存していたものがiPodのようにメモリーに保存して聞くことができるようになり、さらには通信技術・ストリーミング技術によって、そもそもメモリーに保存する必要がなくなっています。つまり、技術の進化によって人が直面する物理的な制約条件が徐々に外れるようになっています。
言い換えると、ユーザー側が望む「このようなモノだったらいいのに」という使い方に合わせたものづくり・サービス作りが可能になってきていることを示唆しており、ユーザーニーズ起点、ユーザー側の感情や直観を満たせるかどうかが相対的に重要になってきています。
これは経営領域でも技術領域でもなく、いわば芸術の領域にかかわることです。 新しい企業経営のあり方は、経営・技術・芸術が三位一体を形成するところにあります。
当社によるCBECの支援
国立大学法人東京工業大学の特別専門学修プログラムであるチーム志向越境型アントレプレナー育成プログラム(Cross Border Entrepernerur Cultivating、以下「CBEC」)は、あらゆる境界を超えて世の中に新しい価値を生む力を育成することをミッションとして発足しました。その活動の一つは経営と技術に加えて芸術領域を融合させることであり、3領域の境界を越えた新たな価値を生み出すために、共同研究として国立大学法人東京芸術大学との「TechArt越境研究会」を立ち上げ、文化芸術と科学技術の融合(TechArt-技藝)を目指し活動を続けています。
当社は、お客様に経営の真理に基づく事業成長支援をご提供すると同時に、時代を先取りした支援を行うことの重要性を常に意識しています。その点で、東京工業大学の妹尾大教授を中心に展開されているCBECの活動は、当社のお客様に対する支援の考え方とまさにシンクロするものです。
当社はその考え方や活動の趣旨に賛同しスポンサーとして支援をいたしました。
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